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開催中・進行中のプロジェクト
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MAT Exhibition vol.5
絵画の何か Part2
Something of Painting Part2

kaiga2
Minatomachi POTLUCK BUILDING 3F : Exhibition Spaceでは、昨年度2015年に「絵画の何か」と題した展覧会/トークシリーズを開催し、大きな反響がありました。
愛知はこれまで数多くの優れた画家を生み出してきた地域であり、多くの来場者とともに、「絵画の何か」について考える、有効な機会となりましたが、「絵画の何か」についての明確な「何か」が答えとして見出されるわけではなく、この「問い」はこれからもなお続きます。
今年度も引き続き、展覧会/トークシリーズを行う企画の第2弾として「絵画の何か Part2」を開催します。
この地域で制作活動を続けるアーティストの1人であり、本展企画者である佐藤克久は、絵画における「危機感」やその「広がり」について、前回若手のアーティストたちと共に考えた「問い」を、今回はこの地域で活動を続ける1930年代・40年代生まれのアーティストに投げかけます。活動期間が長く今もなお変化・更新し続ける彼らの「経験」や「言葉」を共有することで、絵画を多角的に捉え、「絵画の何か」について思考し、これからの絵画への可能性を探ります。
またトークシリーズ「絵画の夕べ」では、この地域に関わりのあるアーティストや美術館学芸員とともに、それぞれの視点から絵画について読み解き、再考する場をひらきます。

出展アーティスト

加藤松雄、原 健、山村國晶

スピーカー

有馬かおる、梅津庸一、小林耕平、鷲尾友公、木本文平、千葉真智子

「絵画の何か」「絵画の夕べ」は展覧会とトークイベントを通じて多くの経験と言葉を共有し、未だ見ぬ絵画を目指すシリーズです。
私が課題にしている危機感(閉塞感)を掘り下げてみると、完全な自立性と普遍性を持ちえないはずの個人が、作品では自立性と普遍性を確立しなければならない、という矛盾と限界に気が付きます。また、制作者が意識的/無意識的に受ける情報が均一化していることにより、交換可能な内容や技術による作品の平均化が起きていると思うのです。
「絵画の何か」の第1回目では「何か=次元」と仮定し形式を超えた表現に並行して取り組む作家達に展示を依頼しました。会期中、ある作品の構造自体が変化することで、作者と作品、自立性と普遍性のどれかに偏ることなく、常に生成し続けるものとして矛盾を超える契機になったと感じています。
「絵画の何か」の第2回目は「何か=ニュー・オールド・マスター」と仮定し、後者の危機感について考えます。オールドマスターとは私たちがしばしば参照する「巨匠」を示す言葉です。ニュー・オールド・マスターとはその言葉を進行形として更新した造語です。
同時代に生きる画家の先達として加藤松雄、原健、山村國晶の作品を展示します。
近年彼らの作品に接し、新鮮な驚きと共感を覚えるとともに、自分の不勉強を反省しました。現在も進化し続ける彼らの作品は、私には開かれた世界に見えます。様々な影響に揺れながら、振れ幅をつくり柔軟性を選ぶのか、唯一性にむかうのか……永く制作を続けるサイクルの中で、出発点として「影響」を受けた物事を発酵させ作品に昇華した場合、そこからは何が見えてくるのでしょうか。

佐藤克久
MAT Exhibition vol.5
絵画の何か Part2
Date
2017年1月28日(土)–3月25日(土)
11:00–19:00(入場は閉館30分前まで)
Venue
Minatomachi POTLUCK BUILDING 3F : Exhibition Space
Closed
日曜・月曜
Admission
無料
Planning
佐藤克久/Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
Organizing
港まちづくり協議会
Cooperation
K.Art Studio、SHUMOKU GALLERY、MISAKO & ROSEN、増田千恵

オープニング・ポットラック・パーティー|
2017年1月27日(金)18:00–(持ち寄り歓迎・自由参加)

【トークシリーズ「絵画の夕べ」】
Talking about Painting

同時代を生きる人びととともに、絵画について対話するトークイベント。
アーティストや美術館学芸員をゲストに迎えます。

会場|Minatomachi POTLUCK BUILDING
参加|無料(予約不要)

「忘却/応用編」

日時|2月18(土)18:00–20:00
小林耕平(アーティスト)×鷲尾友公(アーティスト)×千葉真智子(豊田市美術館学芸員)
聞き手|佐藤克久(美術家/本展企画者)
絵画を出発点とした多様な表現について話します。

「危機/不定形」

日時|2月24日(金)19:00–21:00
有馬かおる(アーティスト)×梅津庸一(アーティスト、パープルーム主宰)×佐藤克久
聞き手|中村史子(愛知県美術館学芸員)
美術の問題と新しい絵画について話します。

「ニュー・オールド・マスター/未来」

日時|3月11日(土)14:00–16:00
本展出展アーティスト(加藤松雄、原 健、山村國晶)×木本文平(碧南市藤井達吉現代美術館館長)
聞き手|佐藤克久
これまでの活動とこれからの未来について話します。

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Profile
加藤松雄
Matsuo Kato

アーティスト
1935年愛知県生まれ。同地在住。
画面一面に長方形が無数に配置された抽象画シリーズ《磁場に受けて》を多数制作している。曼荼羅や量子力学などの主題を取り入れた絵画制作を進める傍ら、近年では、自然の様態を「みるために描く」写生作品も制作。
近年の展覧会に「相補する抽象と自然」(東桜会館、愛知、2014年)、「加藤松雄 展」(ウエストベスギャラリーコヅカ、愛知、2008年)などがある。
katomatsuo.art758.com

《磁場に向けて 16-22》
2016


原 健
Takeshi Hara

アーティスト
1942年愛知県生まれ。山梨県在住。
腕の一振りや鼓動など、身体性を意識し描いた色彩豊かな作品を制作。リトグラフによる《ストロークス》シリーズや、近年では、油彩によるASUKA(飛華)シリーズを制作している。
近年の展覧会に「STROKES―Takeshi HARA」(チェンマイ大学アートギャラリー、タイ、2015年)、『原健×末永史尚「ホバリング」』(See Saw gallery、愛知、2014年) などがある。
www.takeshihara.com

《飛華 ASUKA 0801》
2008


山村國晶
Kuniaki Yamamura

アーティスト
1942年愛知県生まれ。同地在住。
1960年代東京で起こった美術運動や欧米のアーティストに触発され、抽象絵画に傾倒する。名古屋に戻った1970年頃より、東洋的な色彩を用いて、単一のモチーフを日々塗り重ねる作品を制作。
近年の展覧会に「山村國晶 ーWORK1965-2016ー」(SHUMOKU GALLERY、愛知、2016年)、「アイチのチカラ!戦後愛知のアート、70年の歩み」(愛知県美術館、2013年)などがある。

《Work2014》
2014


有馬かおる
Kaoru Arima

アーティスト
1969年愛知県生まれ。千葉県在住。
活動初期はドローイングを中心に発表。近年ではペインティング、彫刻を制作している。また1996年より自身が住んでいたアパートを「キワマリ荘」(愛知県犬山市)として公開し、展覧会などを企画した。
主な展覧会に「Face of a human」(MISAKO & ROSEN、東京、2015年)、「夏への扉 マイクロポップの時代」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城、2007年)などがある。
arimakaoru.blogspot.jp

《Night watcher》
2015
撮影:岡野 圭


梅津庸一
Yoichi Umetsu

アーティスト
1982年山形県生まれ。神奈川県在住。
美術、絵画が生起する地点に関心を抱き、日本近代洋画・黎明期の作品を自らに憑依させた自画像や、西洋と東洋の接触面としてのアンノウンの絵画を制作。また私塾パープルーム予備校の運営、展覧会企画なども行う。
主な展覧会に「X会とパープルーム」(もりたか屋、福島、2016年)、「ラムからマトン」( ARATANIURANO/NADiff Gallery、東京、2015年)などがある。

《病気になった絵画、あるいは在宅介護》
2016


小林耕平
Kohei Kobayashi

アーティスト
1974年東京都生まれ。埼玉県在住。
テキストを基にオブジェクトを作成し、そのオブジェクトの鑑賞方法を第三者に指南する映像を制作。言葉から物への変換、言葉や物が指し示す意味またはイメージがどのように生成されるのかに関心がある。
主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2016」(豊橋地区、2016年)、「蓋が開かない、屋根の上の足音」(山本現代、東京、2015年)などがある。

《東・海・道・中・膝・栗・毛》
2016
撮影:大西正一


鷲尾友公
Tomoyuki Washio

アーティスト
1977年愛知県生まれ。同地在住。
独学で絵画を学び、人物や事象など享受した事柄と関わり合いながら、イラストやデザイン、映像など多岐に渡る制作活動を展開し、人間の自由な行為として表現する。
主な展覧会に「鷲尾友公のWILD THINGS」(アートラボあいち長者町、2016年)、『粟津潔、マクリヒロゲル1「美術が野を走る:粟津潔とパフォーマンス」』(金沢21世紀美術館、石川、2014年)などがある。
thisworld.jp

《Longing〜情景〜》
2016


木本文平
Bunpei Kimoto

碧南市藤井達吉現代美術館館長
1951年愛知県生まれ。同地在住。
愛知県美術館副館長を経て、2008年より現職。日本近現代美術を専門とし、特に愛知県を中心とした郷土作家の研究に携わる。
主な企画に、「画家たちの二十歳の原点」(共同企画、碧南市藤井達吉現代美術館、愛知、2011年)、「杉本健吉展」(愛知県美術館、1994年)などがある。著書に、『画家の詩、詩人の絵』(共著、青幻舎、2015年)など多数。


千葉真智子
Machiko Chiba

豊田市美術館学芸員
愛知県生まれ。同地在住。
岡崎市美術博物館学芸員を経て、2015年より現職。近現代美術を専門とし、美術館外の空間でも積極的に企画を行っている。
主な企画に「切断してみる。―二人の耕平」(豊田市美術館、愛知、2017年)、「ほんとの うえの ツクリゴト」(岡崎市旧本多忠次邸、愛知、2015年)、「ユーモアと飛躍 そこにふれる」(岡崎市美術博物館、愛知、2013年)などがある。


中村史子
Fumiko Nakamura

愛知県美術館学芸員
愛知県生まれ。京都府在住。
2007年より愛知県美術館で学芸員として勤務。
愛知県美術館での主な企画展に「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」(2009年)、「魔術/美術」(2012年)、「これからの写真」(2014年)など。
新進作家の個展シリーズ 「APMoA Project, ARCH」の発足に携わり、伊東宣明、飯山由貴、梅津庸一を紹介してきた。


佐藤克久
Katsuhisa Sato

美術家/本展企画者
1973年広島県生まれ。愛知県在住。
活動初期は概念的な立体や写真作品などを発表。近年では絵画形式を中心に制作活動を行っている。 主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2016」(名古屋市美術館、2016年)、「反重力」(豊田市美術館、愛知、2013年)、「リアル・ジャパネスク」(国立国際美術館、大阪、2012年)などがある。
2015年よりMAT, Nagoyaコミッティーメンバーも務める。
satokatsuhisa.jimdo.com

《天のうず》
2016
撮影:城戸保