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2016年秋に名古屋の港まちで開催される、音楽とアートのフェスティバル「Assembridge NAGOYA 2016(アッセンブリッジ・ナゴヤ)」に先駆け、プレイベントを開催します。
[アッセンブリッジ Assembridge ]は、「集める」「組み立てる」などの意味をもつ[アッセンブル Assemble]と、[ブリッジ Bridge]を組み合わせた、新しい言葉。
音楽やアートが架け橋となり、まちと人が出会い、つながりが生まれ、新たな文化が育まれていくようにとの願いが込められています。
コンサートホールや美術館ではなく、いつもの「まち」を舞台にして、世界的なクラシック音楽や現代アートの数々が登場し、人々や風景とまざり合います。
「Assembridge NAGOYA」詳細はこちらから
*MAT, Nagoyaは「Assembridge NAGOYA 2016」アート分野のプログラムディレクションを行っています。
現代美術展では、「パノラマ庭園 ー動的生態系にしるすー」をテーマに、名古屋港界隈をひとつの「庭」に見立て、作庭するように、まちにアーティストや作品が入り込んでいきます。
「庭」とは人が長い時間をかけて創造した自然環境と関わる方法であり、つくり手の世界観があらわれるひとつの小宇宙ともいえるでしょう。
「庭」は人が丹念に手を加えることで、新たな姿へと変容していきます。「まち」も庭と同様に、人が関わり対話を重ね続けることで、新たな「まち」へと日々変化していきます。
常に動き続ける「まち」の様相をひとつの生態系と捉え、アーティストや作品が、鳥のようにまちを眺め種子を運び、虫のようにまちのすき間に入り込み、その生態系に何かのきっかけを残すことを試みます。
今回のプレイベントでは、本展においてこのエリアを舞台に新たに作品を発表するアーティストの、これまでの作品を展示し、ワークショップやトークなどのイベントも開催します。
城戸 保、玉山拓郎、徳重道朗、ヒスロム、山本聖子、
リトルビークル、L PACK、下道基行、トラベルムジカ
2016年秋に名古屋の港まちで開催される、音楽とアートのフェスティバル「Assembridge NAGOYA 2016」に先駆け、プレイベントを開催しました。
「Assembridge|アッセンブリッジ」は、「集める・組み立てる」などの意味をもつ「Assemble|アッセンブル」と、「Bridge|ブリッジ=橋」を組み合わせた、新しい言葉です。音楽やアートが架け橋となり、港まちに、新たな文化が育まれていくようにとの願いを込めています。
MAT, Nagoyaは、キュレーターの服部浩之とともに現代美術展に携わり、名古屋港エリアをひとつの「庭」に見立て、展示やワークショップやトーク、ライブなどまちに広がる展覧会を企画しました。
「Assembridge NAGOYA 2016」へ向けて、港まちで新たに始まるフェスティバルの幸先の良いスタートとなりました。
開催日|2016年2月26日(金)–3月27日(日)11:00–19:00
会 場|Minatomachi POTLUCK BUILDING 2F: Project Space、Botão Gallery、
旧・潮寿司2F、旧・いずみや染物店、第3佐野コーポ1F
プレイベントでは、「Assembridge NAGOYA 2016」出展アーティストの旧作を中心に、Minatomachi POTLUCK BUILDINGほか、まちの各所を回遊するような展示を行いました。
開催日|2016年2月26日(金)–3月27日(日)11:00–19:00
会 場|旧・潮寿司1F
約20年空き家だった旧・寿司店を会場に、少しずつ手を加えながら新たな場所として開いていく過程を公開しました。
開催日|2016年3月5日(土)10:00–15:30
会 場|名古屋港エリア
参加者|12人
名古屋港エリアを歩き、路上観察によって見出だされる「言葉の地図」を作成するワークショップを行いました。
開催日|2016年3月20日(日)15:00–17:00
会 場|慶和幼稚園ホール
来場者|85人
本展を読み解くために、岡本太郎による壁画がある幼稚園を会場に「批判的地域主義」について考察しました。
開催日|2016年3月21日(月)17:00–18:30
会 場|Minatomachi POTLUCK BUILDING 1F: Lounge Space
来場者|25人
都市と関わりながら作品を制作するヒスロムがこれまでの作品、活動について話をしました。
開催日|2016年3月26日(土)10:30-16:00
会 場|名古屋港エリア
講 師|渡邉理恵、窪田健志、権頭真由
参加者|12人
音楽家・本田祐也の楽曲をもとに、楽譜や曲を作るプロセスを体験し、港まちを歩きながら演奏をするワークショップを行いました。
開催日|2016年3月27日(日)19:00開場・19:30開演
会 場|旧・潮寿司1F
2016年2月27日(土)、3月5日(土)、3月12日(土)、3月19日(土)、3月26日(土)
15:00-16:00
1967年フランス・パリ生まれ。
中部大学工学部助教授、東北大学大学院准教授を経て、2009年から東北大学大学院教授。
ヴェネツィアビエンナーレ国際建築展2008日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2013芸術監督を務める。建築分野のほか、都市理論、アート、アニメ、映画、カルチャーなどさまざまな分野に精通し、著書や講演など多数。
2014年芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。
小田桐奨と中嶋哲矢のユニット。
「コーヒーのある風景」をテーマに、ジャンルを横断しながら活動。
主なプロジェクトに、2010-12年「竜宮美術旅館」(横浜)、2012年-「きたもとアトリエハウス」(埼玉)、「現在民藝館」(長野)。「あいちトリエンナーレ2013」期間中、美術作家の青田真也とともにNAKAYOSIとして長者町に「VISITOR CENTER AND STAND CAFE」をオープンさせた。
1974年三重県生まれ、愛知県在住。
大型カメラでの撮影にこだわり、何気ない日常の風景から「見る事やある事の不思議」について考察する写真作品を制作。近年は、都市郊外を中心とした風景に着目し、”人工”と”自然”という概念以前の「もの」に対しての「色彩」と「光」のあり方に関心を寄せる。形式的な「型」や「法則」を導入しながら、それらを逸脱する強烈な対象との出会いが硬質で強度のある画面を作り出している。
1978年岡山県生まれ、愛知県在住。
日本各地に残る軍事遺構を調査・撮影した《戦争のかたち》(2001-2005)や、現在の日本の国境線の外側に現存する鳥居を撮影した《torii》(2006-2012)など、その土地の観察とフィールドワークをもとに制作活動を行っている。生活の中に埋没して忘れられている物事を、写真やイベント、テキストやオブジェクトなどを組み合わせ、編集することで視覚化している。
m-shitamichi.com
1990年岐阜県生まれ、東京都在住。
展示空間にあわせ即興的に構成していくインスタレーションを中心に数多く発表。「絵画」の構成要素を3次元に落とし込んだ一連のシリーズ《OIL on Room》では、立体物や壁、床、天井に、イメージやモチーフ、奥行き、明暗などを配すことで「絵画の中」に入り込む体験を試みている。美術史やコンセプトにとらわれず、空間から立ち上がるイメージに重きをおき具現化している。
takurtam.wix.com/tamyam
1971年愛知県生まれ、同地在住。
森や山といった自然のイメージと、庭やジオラマなどの人工的に作られた風景をモチーフに、木彫人形や、鉛筆、角材、イス、テーブルなど、さまざまな日用品や既製品を用いたインスタレーションを展開。また絵画や立体など、多岐にわたる作品を発表している。展示空間に対して、ユーモラスでありながら概念的な独自の見立て(構成)を行うことで、イメージと現実の”ズレ”を表出させている。
www.michirotokushige.com
26歳で夭逝した音楽家・本田祐也の作品を世に問い、後世に伝えるべく、さまざまな媒体で保存・管理するために立ち上げられたプロジェクト。
現時点でのメンバーは、渡邉理恵(打楽器奏者)、金森香(シアタープロダクツ・プロデュサー)、山本さくら(シアタープロダクツ・マネージャー)、水野祐(弁護士)、施井泰平(美術家)、水田拓郎/dj sniff (音楽家・キュレーター)。
2016年のテーマは「漂流するメロディー」。
加藤至・星野文紀・吉田祐からなるアーティストコレクティブ。
2009年より、関西を拠点に活動。
山から都市に移り変わる場所を、定点観測的に探険・実験・実践するプロジェクトを行っている。その場所の変化を身体で実感する事に重点を置き、一見意味のないように見える”遊び”や”行為”を通して、その土地を知る「フィールドプレイ」を行い、映像・パフォーマンス・彫刻などさまざまな表現方法を試みている。
hyslom.com
1981年大阪府生まれ、同地在住。
均質的に区画整理されたニュータウンを支配する独特の空気や、そのまちや人間、生活の在り方などへの違和感を制作の出発点にしている。代表的な作品に不動産チラシで使われる「間取り図」をそぎ落とされた情報として用いたシリーズがある。近年はメキシコやオランダでの滞在経験から、身体性や現代におけるアイデンティティの在り方について考察した映像作品など、新たな手法を展開している。
www.seikoyamamoto.net
Little Vehicleとは”小さな乗り物”という意味で、本やカード、ドローイングブック、カタログなどを「作品をのせて移動できるもの」としてとらえ、展示するプロジェクト。
美術作家・渡辺英司による監修、「空間がなくても、本=”小さな乗り物”があれば、どこでも作品を見せることができる」という考えのもと、アーティストや詩人、デザイナーなど世界中から集まってきた”小さな乗り物”を展示する
キュレーター
1978 年愛知県生まれ、同地在住。
2009年から2016年まで、青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]学芸員。つねに「オルタナティブなあり方」を意識の根底に据え、MACという略称をもつアートスペースを山口、ハノイ、青森などで展開。近年の企画に、十和田奥入瀬芸術祭(十和田市現代美術館、奥入瀬地域、2013)、「MEDIA/ART KITCHEN」(ジャカルタ、クアルランプール、マニラ、バンコク、青森、2013-2014)などがある。あいちトリエンナーレ2016キュレーター。
米澤隆建築設計事務所主宰。
1982年京都府生まれ、愛知県在住。
現代の複雑化する社会に、パラレルに並走するストーリーの間にハブとして建築を介することで、関係性を構築し、流動的なネットワークをつくりだす。”つくる”と”うまれる”の間を思考する建築家として活動を行う。主な作品に『公文式という建築』2011、『福田邸』2013などがある。主な受賞に、『THE INTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARD 2013』『日本建築学会作品選集新人賞2015』などがある。