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MAT Exhibition vol.11
Punk! The Revolution of Everyday Life Nagoya
パンク!日常生活の革命 名古屋

港まちポットラックビルでは、2021年より国内5ヶ所を巡回してきた「Punk! The Revolution of Everyday Life」展を開催します。
パンクは一般的に騒がしい音楽に派手なファッション、暴れる観客といったイメージを持たれることが殆どですが、この系譜を辿るとみえてくるのが「相互扶助」「積極的自由」「自主管理」「D.I.Y(Do It Yourself=自分のことは自分でやる) 」など、他者および自己への倫理といった原理の通底です。現代美術とロックから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の倫理的実践を通して社会に影響を与え、多様性といった人間性の回復をもたらしてきました。本展では、パンクがこれまでさまざまな社会問題に取り組んできた実践と批評性を捉えることで、現代美術との親和性、さらには両者の相乗性について検討します。諸問題を抱える現代の日常生活に対してパンクがどのように音楽を通じて自律空間を形成しているのか、さらにはそれがどのような意味を持つのか、改めて振り返ります。
今回はこれまで各地を巡回してきた映像や資料に加え、混乱するミャンマーの地で声をあげ、行動を続けるパンクス、愛知県豊田市から音楽や文化を軸に祭、農業など暮らしに根ざした活動を広げる「橋の下世界音楽祭」を取材し紹介するパートが新たに追加されます。会期中にはキュレーターズトークをはじめ、ゲストを招いたトークイベントも開催します。
私たちのこれからの暮らしや日常について、対話し考える展覧会です。

 ・カール・クラウス|Karl Kraus(オーストリア)
 ・アルフレッド・ジャリ|Alfred Jarry(フランス)
 ・ダダ|DADA
 ・レトリスム|Lettrism
 ・シチュアシオニスト・インターナショナル|Situationist International
 ・ブラックマスク&アップ・アゲインスト・ザ・ウォール・マザーファッカー|
  Black Mask&Up Against the Wall Motherfucker
 ・キング・モブ|King Mob(イギリス)
 ・クラス|CRASS(イギリス)
 ・ライオット・ガール|Riot Grrrl
 ・クィアコア|Queercore
 ・アフロパンク|Afropunk
 ・インドネシアン・パンク|Indonesian Punk
 ・ミャンマー・パンク|Myanmar Punk
 ・橋の下世界音楽祭|SOUL BEAT ASIA(愛知・豊田)

キュレーション|川上幸之介
レポート

写真|藤井昌美(展示記録)、MAT, Nagoya

Punk! The Revolution of Everyday Life Nagoya
パンク!日常生活の革命 名古屋
協賛
モトヤユナイテッド株式会社
開催日
2022年8月26日(金)–11月12日(土)
時 間
11:00–19:00(入場は閉館30分前まで)
会 場
Minatomachi POTLUCK BUILDING 3F : Exhibition Space
休館日
日曜・月曜・祝日
料 金
無料
企 画
Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
主 催
港まちづくり協議会
協 力
名古屋学芸大学、名古屋芸術大学

*新型コロナウイルスの感染状況によっては、変更や中止の可能性があります。
最新情報については、ウェブサイト・SNSでお知らせします。

イベント
トークシリーズ「希求される共同性」

入場|無料 定員|各回30名(予約不要)

vol.01|8月26日(金)19:00–20:30
「キュレーターズトーク」
川上幸之介(倉敷芸術科学大学准教授)

vol.02|8月27日(土)19:00–20:30
「アジアのカウンターカルチャー、暴力と抵抗」
居原田 遥(インディペンデント・キュレーター)

vol.03|10月7日(金)19:00–20:30 
「Queer as Punk」
菅野優香(同志社大学大学院准教授)

vol.04|10月8日(土)17:00–18:30
「世界に抗う音楽とその実践−橋の下世界音楽祭と農業から」
永山愛樹(TURTLE ISLAND)

vol.05|11月12日(土)19:00–20:30
「日常革命としてのアナキズム」
松村圭一郎(岡山大学文学部准教授)

関連リンク
プロフィール
川上幸之介
Kounosuke Kawakami

倉敷芸術科学大学准教授/EEEプロジェクト主催/本展キュレーター
主なキュレーションに「1923」「The Third Entity」「ラディカルデモクラシー」「Punk! The Revolution of Everyday Life」「Bedtime for Democracy」「Reinventing the “F” word: feminism!」ほか。教育プロジェクトでは、ジョン・バルデッサリ、イム・ミヌク、アントン・ヴィドクル、ホー・ルイ・アン、ジェレミー・デラー、ナイーム・モハイエメンなどと協働。


居原田 遥
Haruka Iharada

インディペンデントキュレーター
1991年沖縄県生まれ。東京藝術大学大学院博士後期課程在籍。
沖縄をはじめ、東アジア、東南アジアのアート・アクティビズムを研究・調査しながら、同地域の政治的・社会的な実態を表現するドキュメンタリー映画、アート、音楽などのイベント・展覧会・プロジェクトに取り組むキュレーターとしても活動。主な企画に、ドキュメンタリー映画『CONSTELLATION』(中森圭二郎監督)企画・制作(2016年)、「美しければ美しいほど」企画キュレーター(原爆の図 丸木美術館、埼玉、2018年)、「琉球の横顔-描かれた「私」からの出発」(沖縄県立美術館・博物館、2021)企画協力、「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」(東京芸術大学大学美術館陳列館、2022年)企画キュレーターなど。


菅野優香
Yuka Kanno

同志社大学教員
専門分野は、映画・視覚文化研究、クィア・スタディーズ。映像におけるジェンダーやセクシュアリティ、人種の問題に関心を寄せ、クィア・シネマやLGBTQ映画祭をテーマに、映像とアクティビズム、コミュニティの生成などの問題に取り組む。編著『クィア・シネマ・スタディーズ』晃洋書房(2021年)、共著に『クィア・スタディーズをひらく』晃洋書房 (2020年)、The Japanese Cinema Book, BFI/Bloomsbury(2020年)など。


永山愛樹
Yoshiki Nagayama

1976年愛知県豊田市生まれ。
中1頃からパンクバンドを始める。99年にUKライブツアー敢行をきっかけに帰国後、東洋産パンクオーケストラ「TURTLE ISLAND」を結成、海外、国内を巡る。2010年頃からギター一本唄うたいソロ巡業開始。最近は自身でデザイン、シルクプリントしたTshirtに加え自作農産物加工品など行商しながら全国を唄い歩いている。タートルアイランドやALKDOの楽曲からソロ楽曲、アジア諸国の民謡までアコースティックギターで自由に歌う。
2012年からレーベル「microActiont」とともに、「橋の下世界音楽祭」を主催。
2016年に橋の下カルチャーセンター「橋ノ下舎」を設立運営。ローカルイベント企画、アートワーク、ソロ活動、バンド活動などなどライフワークとして様々な形で表現と創造を続け、現在は音楽以外半分農園で働き、橋ノ下農楽園なる土の上の新しいプラットホーム作りを始めている。


松村圭一郎
Keiichiro Matsumura

岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。
所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究している。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社、2008年、第30回澁澤賞、第37回発展途上国研究奨励賞受賞)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院、2011年)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、2017年、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『くらしのアナキズム』(ミシマ社、2021年)、『これからの大学』(春秋社、2019年)、『はみだしの人類学』(NHK出版、2020年)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社、2019年)、『働くことの人類学』(黒鳥社、2021年)がある。