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スーパーギャラリーでは、文化的・歴史的背景の異なるイメージをつなぎあわせた「文化的接ぎ木」をキーワードに絵画作品を制作するアーティスト・横内賢太郎の個展を開催します。今回は会期を2期に分け、Part1では近年取り組む新作の絵画作品を発表。Part2では2014年のインドネシアへの移住をきっかけに開始した自身のアートスペース「Artist Support Project」やインドネシアでの活動を紹介し、観客が場を体験できるプロジェクトを展開します。Part2会期中の金曜・土曜にはアーティストが滞在する予定です。
また今秋には、西築地小学校の生徒とともに壁画を制作する「防潮壁プロジェクト」の招聘アーティストとして、ワークショップを行います。
*会期中のイベントや最新情報については、ウェブサイト・SNSでお知らせします。
新型コロナウイルスの感染状況によっては、変更や中止の可能性があります。
ウインドーギャラリーのため、休廊日でもご鑑賞いただけます。
横内さんが西築地小学校の生徒とともに壁画を制作する「防潮壁プロジェクト」に関連し、今回は一般参加者に向けたワークショップを行います。ペンやスプレーを使って、「いまだ知らない」をキーワードにした表現について、横内さんと探ります。
日時|10月29日(土)14:00–15:30
会場|港まちポットラックビル
定員|15名(予約不要)
参加費|無料
初期から近年までの作品、インドネシアのスペースやプロジェクトなど、絵画表現から広がる横内さんの活動について、お話をうかがいます。
日時|10月29日(土)16:00–17:30
会場|港まちポットラックビル
定員|15名(予約不要)
参加費|無料
横内さんとも親交のある造形作家で文化人類学者の廣田緑さんをお招きします。インドネシアの歴史、美術や文化、近年注目を集める「ルアンルパ」*をはじめとしたアーティストコレクティブの活動など、廣田さんのこれまでのインドネシアとの関わりから見えてくるコミュニティやネットワークについてお話いただきます。
また廣田さん、横内さん、参加者を交え、それぞれが気になるトピックスについて、「ノンクロン」**する場を作ります。
日時|2022年12月3日(土)16:00–18:00
会場|港まちポットラックビル
定員|20名(予約不要)
参加費|無料
1979年千葉県生まれ、岐阜県在住。
光沢のあるサテン布に染料やメディウムなどにより滲みのある独特な画面を作り、東洋に対する西洋の関係性あるいは、交わりをあらわにする作品を制作。2014年よりインドネシアに移住し、作品制作と並行し自宅を改装したアートスペース「Artist Support Project」をジョグジャカルタで開始、帰国後も継続して運営を行う。2020年オランダでアーティスト・イン・レジデンスを経て、2021年に帰国。
主な展覧会に、「誰もに何かが / Something for Everyone」(京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA、京都、2020年)、「Indigo Phase」(puntWG、アムステルダム、2020年)、「横内賢太郎 CONTACT」(愛知県美術館コレクション展示室、愛知、2020年)など。主なパブリックコレクションに岡崎市美術博物館、東京都現代美術館、豊田市美術館、高松市美術館などがある。
造形作家、文化人類学者。国際ファッション専門職大学准教授。
1994年からバリ島ウブドで木彫り修業をしながら生活を始め、2000年インドネシア文化教育省の国費留学制度でジョグジャカルタの国立芸術院へ留学、以降2010年までジョグジャカルタを拠点に芸術活動を行った。著書に『バリ島遊学記』、美術の流れと歴史的・文化的背景を人類学的視点から綴った学術論文『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』がある。あいちトリエンナーレ2016では、ルアンルパによるプロジェクト「ルル学校」のコーディネーターをつとめた。