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DOMANI plus @愛知「まなざしのありか」

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「DOMANI・明日展」は、文化庁新進芸術家海外研修制度<在研>の成果発表展として、1998年から毎年東京で開催されてきました。第24回を迎える今年度は、従来から実現の機会を探ってきた地域展開に挑み、全国5会場(水戸、京都、広島、愛知、石巻)で行うこととなりました。このうち、「DOMANI plus」は、2015年以降、地方会場やオンライン等で展開してきました「DOMANI・明日展 plus」シリーズを踏襲した中・小規模の企画展です。
愛知会場では「DOMANI plus @愛知」として、愛知芸術文化センター、港まちを会場に、愛知県を拠点にするアーティストを含む、4名のアーティストによる展示を行います。
これまで愛知県内では、愛知芸術文化センターや名古屋港エリアをはじめ、さまざまな地域で展覧会や芸術祭が数多く開催され、都市と芸術が密接な関係性を持ちながら、同時代の表現活動が盛んに行われてきました。
今回、愛知芸術文化センター会場では色彩や形、港まち会場では家族や記憶、時間などをキーワードに、それぞれのアーティストが見つめる「まなざしのありか」とその先に映し出される存在に出会う場を創出します。

港まち会場

2022年1月18日(火)–3月12日(土)
長島有里枝[写真、1998年度(1年研修)アメリカ/カリフォルニア]
古橋まどか[彫刻、写真、インスタレーション、2017年度(1年研修)メキシコ/オアハカ、メキシコシティ]

貿易を中心にさまざまな場所から人やものが行き交いしてきた港まち。今から100年ほど前に埋め立てによって作られたこの場所は、人びとが日々の暮しを重ねて来た場所でもあります。
港まち会場では、これまでフェミニズム的な問題をテーマに創作に取り組んできた長島有里枝と、形ある物にはじまり、近年では形のないエネルギーとしての労働や身体に関心を持ち制作する古橋まどかの作品を展示します。長島は自身の母親と、また自身のパートナーの母親と共同で制作したタープとテント、その制作過程で撮影した写真によって会場を構成。古橋はコロナ禍の愛知にて経験した家族の死、あらたな日課となった庭づくりに加え、瀬戸の鉱山への来訪などを経て、本年秋からの港まちでの滞在制作(「MAT, Nagoya Studio Project vol.7」)によって、自然史の延長に身体をとらえる新作を発表。
2人のアーティストの作品を通して、時代という言葉では語りきれない個人史を軸にした視点とその対象を見つめます。

愛知芸術文化センター会場

2022年1月18日(火)–1月23日(日)
大塚泰子[現代美術、2009年度(1年研修)イギリス/エジンバラ]
冨井大裕[彫刻、2014年度(1年研修)アメリカ/ニューヨーク]

愛知芸術文化センターは、多様な芸術文化活動を推進する拠点として、1992年に栄地区にオープンした複合文化施設です。ここでは、美術館や劇場においてさまざまな展覧会やあいちトリエンナーレなどが開催されてきており、2022年には国際芸術祭「あいち2022」の会場にもなります。
今回、愛知芸術文化センター会場では、これまで平面や立体などさまざまな技法によって空間における色の存在について考えてきた大塚泰子と、さまざまな既製品を見つめてその構造や造形を着想の起点に現代的な彫刻作品を制作し続けてきた冨井大裕の作品を展示します。
2人のアーティストの作品を見ることで、色彩や形体をまなざすというシンプルな行為のさまざまなあり方を考え、これまでにないものの見方のヒントを得る機会になるでしょう。

レポート
写真|大塚敬太+稲口俊太、藤井昌美 
DOMANI plus @愛知「まなざしのありか」港まち会場
開催日
2022年1月18日(火)–3月12日(土)
時 間
11:00–19:00(入場は閉館30分前まで)
会 場
Minatomachi POTLUCK BUILDING 3F : Exhibition Space旧・名古屋税関港寮
休館日
日曜・月曜・祝日
料 金
無料
企 画
国際芸術祭「あいち」組織委員会(塩津青夏)、
Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya](青田真也、吉田有里)
主 催
文化庁、国際芸術祭「あいち」組織委員会、港まちづくり協議会
協 力
愛知県防水工事業協会、アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会、KENJI TAKI GALLERY、
MAHO KUBOTA GALLERY、Yutaka Kikutake Gallery、Yumiko Chiba Associates

制作協力  アート・ベンチャー・オフィス ショウ

愛知芸術文化センター会場

2022年1月18日(火)–1月23日(日)
10:00–18:00(金曜は20:00まで)*入場は閉場30分前まで
会場|愛知県美術館ギャラリーJ www.aac.pref.aichi.jp
入場|無料



新型コロナウイルスの感染状況によっては、変更や中止の可能性があります。
最新情報については、ウェブサイト・SNSでお知らせします。

関連リンク
プロフィール
長島有里枝
Yurie Nagashima

1973年東京都生まれ。
カリフォルニア芸術大学ファインアート科写真専攻修士課程修了。武蔵大学人文科学研究科博士前期課程修了。現在、東京都を拠点に活動。
社会で周縁化されがちな人びとや事象に、フェミニズム的視座から注目した作品を多く制作している。近年は写真だけでなく立体作品、映像、文章の執筆など、表現ジャンルを超えた活動を行っている。
主な近年の展覧会に、「長島有里枝×竹村京 まえ と いま」群馬県立近代美術館(2019)、個展「知らない言葉の花の名前 記憶にない風景 わたしの指には読めない本」横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川(2018)、個展「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」東京都写真美術館(2017)など。出版歴に、 『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』大福書林(2020)、『Self-Portraits』Dashwood Books(2020)など。受賞歴に、第36回東川賞 国内作家賞、北海道(2020)など。
ゲストキュレーターとして企画した展覧会「ぎこちない会話への対応策—第三波フェミニズムの視点で」金沢21世紀美術館、石川(2021)が開催中。
yurienagashima.com

個展「家庭について / about home」展示風景
2016
MAHO KUBOTA GALLERY、東京
撮影|木奥恵三
写真提供|MAHO KUBOTA GALLERY


古橋まどか
Madoka Furuhashi

1983年長野県生まれ。
英国AAスクールで建築を学び、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学院芸術学科修士課程を修了。現在、愛知県を拠点に活動。
有形である物、無形の身体、エネルギー、労働などをリサーチの主題とし、滞在制作を基軸に活動。地域、場所、時間特性を反映する彫刻、インスタレーション、空間表現を手掛ける。
主な近年の展覧会に、個展「ナンセンス、無体物、スト的状況」板室温泉大黒屋、栃木(2019)、「Narratives of Exchange / Exchange of Narratives」アルンノス財団、メキシコ·シティ、メキシコ(2018)、個展「Body Object Thing Matter」Yutaka Kikutake Gallery、東京(2018)、個展「Raw Material, Goods and Human Body」iCAN、ジョグジャカルタ、インドネシア(2017)、個展「Il Quarto Stato」クンストハレ·ブレーシャ、ブレーシャ、イタリア(2015)など。受賞歴に、第8回資生堂アートエッグ賞ノミネート(2013)。
www.madokafuruhashi.com

《El Nadir》(部分) 2019
粘土(San Agustin Yatareni)、石(Magdalena Apasco)、人工汗


大塚泰子
Yasuko Otsuka

1968年広島県生まれ。
多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。現在、愛知県を拠点に活動。
リトグラフ(石版画)の手法やクレパスなどの素材を用いて作品を制作する。平面や立体作品によって空間そのものを構成し、かたちのあるものがもつ「色」や「色の存在」そのものの新しい見方を提示する。
主な近年の展覧会に、「one moment blue(瞬間の青)」ケンジタキギャラリー、愛知(2021)、「ミュージアムとの創造的対話03 – 何が価値を創造するのか?」鳥取県立博物館(2020)、「アイチアートクロニクル展1919-2019」愛知県美術館(2019)、「Kaya no Soto」Hebel_121、バーゼル、スイス(2019)、「Art Obulist 2017」大府、愛知(2017)など。
yasuko-otsuka.blogspot.com

《水の彫刻》
2018
木材にクレパス


冨井大裕
Motohiro Tomii

1973年新潟県生まれ。
武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。現在、同大学准教授。東京都を拠点に活動。
既製品や日常の風景を見つめることで、モノがもつ構造や造形を把握し、固定された本来の役割をとらえ直しながら、現代における彫刻のあらたな可能性を模索し続ける。実験スペース「壁ぎわ」、「はしっこ」世話人。
主な近年の展覧会に、「所蔵作品展 『MOMATコレクション』」東京国立近代美術館(2021)、「練馬区立美術館開館35周年記念 Re construction 再構築」練馬区立美術館、東京(2020)、「引込線/放射線Absorption / Radiation」第19北斗ビル、所沢、埼玉(2019)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2017」名古屋港〜築地口エリアー帯、愛知(2017)、「アーティスト・ファイル2015」国立新美術館、東京(2015)など。
tomiimotohiro.com

個展「斜めの彫刻」展示風景
2020
Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku、東京
撮影|柳場 大
写真提供|Yumiko Chiba Associates


DOMANI・明日展

「DOMANI・明日展」は、文化庁が半世紀以上にわたり継続してきた「新進芸術家海外研修制度〈在研〉」の成果発表の機会として、1998年以降、おもに東京で開催してきたアニュアル展です。 24回目の今年度は、水戸・京都・広島・愛知・石巻の全国5会場で行います。
domani-ten.com


国際芸術祭「あいち」組織委員会
現代芸術等を中心とした国際芸術祭「あいち」の準備及び開催運営等を行うことにより、新たな芸術の創造・発信による世界の文化芸術の発展、現代芸術等の普及・教育による文化芸術の日常生活への浸透、文化芸術活動の活発化による地域の魅力の向上の達成を目指しています。
 
国際芸術祭「あいち2022」
国内最大規模の国際芸術祭の一つであり、国内外から多数のアーティストが参加します。愛知芸術文化センターのほか、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)のまちなかを会場として広域に展開します。現代美術、パフォーミングアーツ、ラーニング・プログラムなど、ジャンルを横断し、最先端の芸術を「あいち」から発信します。
[会期|2022年7月30日(土)–10月10日(月・祝)]
aichitriennale.jp